天海・大僧正の旧蔵 21枚目の断片
この「法華経」は江戸幕府を開いた徳川家康公のブレーンとして江戸の都市計画に尽力した天海・大僧正の旧蔵。「法華経」大巻の最終に「天海蔵」の蔵印がある。 (108歳にて没後、朝廷より慈眼大師の称号を贈られる)
度重なる江戸の大火により散逸し、150年を経て蘭学医 杉田玄白・大槻玄沢の手に渡ったもの。
筆者は特定されていないが経蔵でなく、天海・大僧正が個人的に所有していたことから皇室関係者か武家の高位と推定される。
「法華経」の「薬草喩(やくそうゆ)品(ほん)」は、人間を薬草になぞらえており、人間は誰もが心の奥底に仏のいのち(仏性)を持つとの仏教の人間観を「薬草」という名であらわしているという。
天海大僧正
旧蔵の「法華経・薬草喩品」の断片は、21葉に分けられており、手前の20点目は、日本医師会の会長だった故・武見太郎氏(1975年 世界医師会会長。
武見敬三・厚生労働副大臣の父)が所蔵。
シーボルトと大槻玄沢は面識があり、日本医師会がシーボルトに関する記念展示を行った縁で、20点目が当時の日本医師会会長・武見太郎氏の下に寄せられたとされる。
最終21枚目の断片はさらに貴重とされ、裏面に杉田玄白の落款が押されている。
寄贈により、中村司蔵となる。
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続きの「受記品(じゅきほん)」の「受記」とは「仏陀が弟子に与えた預言」であり、「あなたももうすぐ仏になれますよ」という宣言の意味。
シーボルトは著書「江戸参府紀行」で、大槻玄沢(仙台藩医)と桂川甫周(かつらがわほしゅう 将軍家・奥医師)に言及している。
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この「法華経・薬草喩本」はアメリカの南カリフォルニア大学
薬学部などで展示。 裏面に杉田玄白の落款である「玄白」が押捺してあります。
極めて薄く肉眼では見えませんが、米国コロンビア大学において原本裏面の画像感度を上げて処理し、肉眼でも見える画像となりました。
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