血液検査で自律神経のバランスがわかる?
以前、「自律神経免疫療法ってなんじゃらほい?」というコラムを書きました。
自律神経免疫療法というのは、井穴刺絡(せいけつしらく)といって爪の生え際などを注射針、レーザー針、鍼灸のハリなどで刺激し、自律神経の働きを調整する鍼(はり)治療の1つの分野です。爪もみ療法も井穴刺絡の1つです}
そこに Mさん(元教員 男性)からの相談が公開で届きました。
きちんと血液検査の数値を書いてくださったのです。
みなさんの疑問にお応えできる参考例としてご紹介いたします。
■■ Mさん ~ ~
僕は鬱、というか自律神経に問題を抱えています。
性格から来る抑鬱性の神経症といったところでしょうか。
この血液検査はどこの医療機関でも行えるものなのでしょうか?
できれば、ぜひ試してみたいと思います。
~ ~ (^○^) 中村司の返答 ~ ~
ところで、ご質問の件。
「自律神経のバランスを調べるための血液検査はどこの医療機関でも行えますか?」について~
血液検査の際、「白血球のブンカクもはいってますか? できればお願いします」と言えば理屈上では、どこの医療機関でも拒まないはずです。すごく簡単なんです。
(ただし、「はぁ、なんなの、それ?」と言うドクターもいるかもしれません)
私と提携しているドクターは「白血球の分画で自律神経の偏りがわかる、というデータがある」と話したら「あぁ、そういうこともあるかもしれないね。
うちに患者さんを廻す時には中村司さんの紹介状を渡してくれたら調べてておいてあげるよ」と非常に理解していただいています。
そんな感じです。特に精神科の親切なドクターならおそらく患者さんの意向を尊重してくださると思います。ぜひ試してみてください。
■■ Mさん ~ ~
コメントありがとうございます!
是非血液検査したいと思います。
「白血球のブンカク」ですね。
忘れそー!(笑)
■■ Mさん (しばらくのち) ~ ~
具体的な数値を載せておきます。診察お願いします!
好中球 54.4%
好酸球 4.3%
好塩基球 1.6%
リンパ球 28.3%
単球 11.4%↑
でした!
どうなんでしょうか?中村司先生??
~ ~ (^○^) 中村司の返答 ~ ~
「どうなんでしょうか?中村司先生??」
とのことなので、、、呼ばれて飛び出て♪ジャジャジャジャ~ン
(^∇^)こんにちは。中村司です。
白血球については5種類に分けられます。
これらは全部で100%になるはずです。
このデータなら悲惨というほどじゃなさそうですよね。
厳しく採点すると下のほうの3つが全体的に多いのに気づきます。
正常値1 正常値2 中村司の検査結果 Mさんの検査結果
リンパ球 : 20~40% 18~59% 41.7 28.3% ↓ (確定)
単球 : 2~8% 0~12% 6.7 11.4
好中球 : 40~60% ~72% 47.5 54.4 ↑
好酸球 : 1~4% 0~3% 3.6 4.3 ↑
好塩基球 : 0.5~1% 0~2% 0.5 1.6% ↑
免疫が最も働くとされる正常値は
- 顆粒球(granulocyte) 54-60% 好○球の3つの合計
- リンパ球(lymphocyte) 35-41%
(安保徹教授による)
今回は
- 顆粒球(granulocyte) 60.3% 少し多いですかね。
- リンパ球(lymphocyte) 28.3%(確定) けっこう少ないかな。
ということなので
- 顆粒球が多すぎ、
- リンパ球が弱ってきている、
ということになりそうです。
つまり、交感神経が強すぎてアクセルぶっ飛ばし状態なんじゃないかな。
対策については総合的なものになりそうですので安保徹教授の本を研究されるとよいでしょう。
あと、読めばわかりますが食べ物に気をつけてくださいね。
それではー。
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★ Mさんの今回の血液検査の結果 (このデータから計算)
好中球 54.4%
好酸球 4.3%
好塩基球 1.6%
リンパ球 28.3%
単球 11.4%↑
※ ただし、この診断方式は自律神経免疫療法で採用されているチェック方式です。
現在の医学界の見方とはかなり違うということを申し添えておきます。