<ニセ科学 シンポ>
血液型性格診断など議論 愛媛大学で開催へ
ニセ科学についての記事が先日の「毎日新聞」に載っていました。
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「ニセ科学」について議論するシンポジウムを、日本物理学会(佐藤勝彦会長)が30日、愛媛大学(松山市)で開く。
血液型による性格診断など、社会に広く受け入れられている「科学的に見える非科学」にどう対応すべきか考える初の取り組みだ。
シンポジウムを提案した田崎晴明・学習院大教授(統計物理学)によると、科学的に明確に否定されているのに「科学らしく」宣伝されている事柄をニセ科学と呼ぶ。
検証が待たれる理論は別にして、ニセ科学は科学らしさを装った偽物という解釈だ。
シンポジウムでは、個別の事象について「本物か偽物か」を議論することはしない。こうした事象が信じられるのはなぜか、専門家としてどう対応することが適切かを話し合う。
社会では血液型性格診断が差別を生んだり、さまざまな「科学的効能」をうたう水や家電が高価格で売られている。
田崎教授は「ニセ科学が道徳の授業で教えられた例もあり、物理学者として見過ごせない。
科学的な考え方よりも『これは正しい、これはウソ』という知識として理科が教えられており、ニセ科学を見極める判断力や批判精神が育ちにくいことも問題だ」と指摘する。
シンポジウムは春の学会の一行事のため、学会への参加登録を済ませた人だけが参加できる。
【元村有希子】
[ 2006年03月29日 10時46分 ]
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「ニセ科学」について議論するシンポジウムが開催されるそうです。
記事をとても興味深く読みました。
なぜこの話をするのかって!?
勘の良い人ならおわかりの通り。
ニセ医学について書きたいのです。
- この薬は風邪を治せる薬です。
- うがいはうがい薬で。
- インフルエンザが流行る前にインフルエンザワクチンを打てば安心。
- この間、早期がんの検診を受けたばかりだから大丈夫
皆さんが信じ込んでいる、これらの常識が医学的に間違っている可能性は高いです。
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抗生物質を飲むと風邪が治る
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・・ 厚生省が明確に否定し、各医療機関に通達
今の医学は風邪を治せる薬はないというのが結論。
風邪薬は高熱、だるさなどを抑えるためのものであり、風邪を治す薬は西洋医学にはありません。
いわゆる風邪薬の箱の裏をよく見ればわかりますが、「風邪の諸症状を緩和」と書いてあります。
ところが、患者だけでなく、医療機関すら勘違いしているって恐ろしい・・
詳しくは私の記事
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風邪を早く治すには・・「抗生物質を飲むと風邪が治る」と信じているあなたに警告します。 (カゼは、注射を打っても治りません)
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「うがいはうがい薬で」
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先日、ヤフーのニュースで見たのですが、うがい薬より、ただの水のほうがはるかに有効率は高い、という実験結果が出たそうです。
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インフルエンザが流行る前にインフルエンザ・ワクチンを打てば安心
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インフルエンザ・ワクチンは次のシーズンに香港A型など次にどのタイプが流行するかを予測して作ります。
去年の有効率が、これもヤフーのニュースで取り上げられていました。
なんと、去年の有効率はたった27%とのこと。
4人に1人しか効いてないのです。
特に去年は大きく予想を外したらしいのですが、インフルエンザ・ワクチンを打っている人は災難かもしれません。
特に子供さんの場合、インフルエンザ・ワクチンを打って、死に掛けたというケースを私自身、何例も耳にしています。
中村司は、といえば・・・ そんな危険なヤバイ薬を打つはずありません。
特にタミフルは脳を破壊する薬とすら言われています。
そんな薬を「特効薬」なんてもてはやす業界・マスコミって。。
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検診を受けておけば安心 ・・
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最新の癌検診にPET(ペット)という検査法がありますが、「早期がんの85%を見逃していた」とテレビ朝日のニュースでやっていました。
ここまでくると開いた口がふさがりません・・・
いいですか。
「この前、早期がんの検診を受けたばかりだから大丈夫」と言っていた人がいきなり亡くなる可能性があります。
まったくバカげた話です。
「●●癌は集団検診をしてもあまり意味がない」という声もよく聞きますよね。
最近は「集団検診を受けておけば安心」という学説は否定されつつあります。
表現に過誤があるといけないので詳しく書きませんが、良い医者が言うのは「集団検診をするより、なんかいつもと違うな。と感じた時に検査をするのがベスト」とのことです。
確かにそう思います。
では、ホントの医学はあるのでしょうか。
「基礎医学」に基づいた「根拠に基づいた医療」と言われる医学体系があります。
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「根拠に基づいた医療」とは・・医療に科学的手法を取り入れようとする運動のひとつである。医療行為における治療法の選択などにあたっては、理論や経験や権威者の判断ではなく、確固とした疫学的証拠に基づき、科学的に最良の判断をすべきであるという考え方を最大の特徴とする。
中国語では、循証医学、実証医学、証拠医学などと訳されている。
いわば、医療を経験や勘による職人の世界から、検証可能な科学の世界へ移行させようという試みともいえよう。
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「根拠に基づいた医療」として有名な実験は「偽薬(ぎやく/ニセ薬)」によるものです。
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偽薬効果
偽薬効果(ぎやくこうか)、プラセボ効果とは、偽薬を処方しても、薬だと信じ込むことによって何らかの改善がみられることを言う。
この改善は自覚症状に留まらず、客観的に測定可能な状態の改善として現われることもある。
原病やその症状自体の改善というよりは、「薬を飲んでいる」ことによる精神的な安心感の方が目的となることもあり、このような単なる安楽は通常偽薬効果には含まれないが、その区別が難しいこともある。
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中村司は「基礎医学」のうち、解剖学、生理学、病理学、免疫学などを重視すると的確な医学が判断されると考えています。
人間が誕生する時も胎児として、魚類や両生類の特徴を経験してくる、という「反復説/生物発生原則」もあります。
また、男性生殖器が母体の中で、女性器から変化して男性生殖器になるというのも医学では常識ですよね。
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反復説
反復説は、生物発生原則とも言われる。往々にして、簡単に「個体発生は系統発生を繰り返す」という風に言われる。ここで個体発生とは、個々の動物の発生過程のことである。系統発生とは、他に使用例が少ない言葉であるが、その動物の進化の過程を発生に見立てた表現である。
つまり、ある動物の発生の過程は、その動物の進化の過程を繰り返す形で行われる、というのが、この説の主張である。
以上の出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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以上のような研究から、私が病気治療の判断に「進化論」を加えているというのも自然な見解である、と納得いただけるのではないでしょうか。
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「進化論」で生き残ろう!! ~ 進化論は医学の基本 ~
最後に最大の誤った見解を1つ。
「病気になったら医者が頼り」
「病気になったら治療して治してもらおう」
こう考えたら病気はなかなか治りません。
「自分で治す。 医者に手伝ってもらおう」
この姿勢が正しい病気治療の方法であることをつけ加え、皆さんの健康を祈りたいと思います。