カゼは、注射を打っても治りません!! 風邪を早く治すには・・
「抗生物質を飲むと風邪が治る」と信じているあなたに警告します。
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中村司は難病だけを治療する「なんびょう請負人」。(岐阜県岐阜市)
自律神経や免疫力のため、整体療法、骨盤調整、井穴刺絡療法(刺絡治療)、鍼灸療法を駆使。
「切らずに治す」「自律神経を整えて免疫を高める」療法です。
リウマチ、パーキンソン病、脳卒中、変形性股関節症、脊柱管狭窄症、交通事故後遺症の6つのみ指定。(守備範囲が日本一狭いことが自慢。なんでも「日本一」は良いものです。「浅く広く」はやりません。現在3部門でトップ)
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先月、「テレビタックル」で「風邪の時に抗生物質を出す医者は、悪い医者」という発言がありましたね。
(まぁ、そうとばかりもいえませんが・・)
「抗生物質で熱が下がる」というのは「正義の抗生物質マンによって悪のバイ菌マンが退治されて、カゼが治っちゃう」的な、なんとなく信じてしまうヒーロー・イメージなのかも知れません。
1. 風邪を治す薬というのは西洋医学にはない。
(もし作ったらノーベル賞をもらえる、と聞いたことがあります)
2. 抗生物質は、二次的な症状の抑制を目的としたものであり、
本体の風邪の治療とはとりあえず関係ないらしい。
(以前に厚生労働省は、病院に対して「誤った利用を慎むように」との通達を出しています。これは一般の方にはかなりショックなことでしょう。)
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★ そのキモチはわかるんよ。でも、違うのよ~
先日、お店で食事をしていた時、近くに座っていた若い青年が大きな声で「しばらく風邪をひいていたけれど、抗生物質を飲んだら熱が下がった」という間違った発言をしていた。
私は「きっとこの青年は間違いを指摘してあげても反論してくるだけだろうな。」と思い、食事を済ませてそっとその場を去りました。これが多くの国民の理解(といいたいけど、実は誤解!) なのかもしれません。
★ 説明できるよう、きちんと調べてみました。
風邪の原因の約90%はウイルスが原因です。残りの10%が細菌などが原因です。
そして、抗生物質(抗細菌性の抗生物質)は90%のウイルスには効果がありません。
したがって計算上、風邪に効く可能性は10%しかないですよね。
(90%はムダらしい)
抗生物質の乱用によるアレルギー、耐性菌の問題などがあり、リスクも大きいとされているようです。
だから、、、★★「キチンとした医師の、キチンとした診察が必要とされるんです!!」(強調) どちらが欠けてもいけません。
熱を下げる解熱剤も、ドクターの間では賛否両論に分かれている、とのこと。
風邪をひいて熱が上がるのは、生理的な体の防御システムなので「早く治すためには解熱剤は飲まないほうがいい」とされます。もちろん、苦しい状態がずっと続いてガマンできない、とか、危険な時はしかたありません。
解熱剤を乱用すると風邪の治りが悪くなってしまうのは事実のようです。
※ あるドクターは「風邪の時に抗生物質を飲むのは、せいぜい2~3日程度。それ以上はちょっと。」と語っています。
★ 問題点の提起だけで終わるのは本意じゃない。
「どうしたら風邪を早く治せるの?」
岐阜市のある内科の看護婦さんが良い話をしてくれました。
K医院としておきます。漢方に詳しいドクターです。
「熱が上がるのは、きちんとした生理的な防御システムだから、むりやり下げると治りませんよ。
症状により2日分の漢方薬を出します。
その後の変化によって出す薬が変わってくるので、2~3日したらまたきてください」
という非常にきちんと説明をしているので、ほとんどの患者は納得してくれるらしい。
ところが、患者の中には「どうしても早く治りたい。とにかく熱を下げたいから解熱剤と抗生物質をくれ。できるだけ長い日数ぶんで」という人もいて、説明を聞いてくれないそうです。
で、結果はどうなるか。(看護師が多くのカゼ患者を見ての感想)
1. 漢方薬のほうは2~3日でほとんどの人が良くなる。
2. 解熱した人は1週間以上ぐずぐずと引きずっている。
・・・というのが傍目から見て、よ~く、わかるそうです。
★ これを見て、賢明なあなただったらどうしますか?
昔から「カゼの時には、温かくして寝る。栄養をつける」と言わてるじゃないですか。
(現代人は忙しすぎて、こういう原則を忘れてしまったのかもしれませんね)
東洋医学から見ても、一時的に熱が上がるのは体の防御反応であり、けっして悪いことではありません。
※ K医院の先生は「その後の変化によって出す漢方薬が変わってくるので、長い日数分はどうしても渡せない」と言っています。また漢方薬は体を温めるようなものが主らしいです。
★ 参考までに ---
井穴刺絡は、特につらい風邪の時によく効きます。指先から黒い血を少し抜くだけで扁桃腺の腫れがスッとなくなるんです。絶大な効果があります。まぁ、そんなことする治療家は多くはないようですが・・。
というわけで、、ブーイング覚悟で発言しますが「瀉血(しゃけつ)療法」なんて古代からあるんです。デキモノの切開も含め、古代ギリシャ、ローマ軍内、エジプトから続く世界的な治療法で現代中国にいたるまで広く治療と研究が進められています。
[瀉血・刺絡というのは簡単に言うと静脈から血を抜くことである。悪い体液を取り除くことで身体を健康にするという意味合いを持つ。]
とシンプルに表現する人もいます。
例えば、理容院(床屋さん)のカラカラ廻る3色の回転灯みたいなのは、白、青、赤ですよね。
あの赤と青は、動脈と静脈の血の色を表現してますよね。
(昔、床屋さんは外科医と兼任していたという古い時代の名残りです。散髪と一緒に、よどんだ血を抜いてもらってたと聞いたことがあります)