痛みと天気というものは、非常に密接な関係があります。
これは、おそらく、今までほとんどの病院、あるいは、ほとんどのドクターが否定されてきたことなのですが、実際に医学界で証明されていることなのです。
つまり、これをもし否定されるとしたら、そのドクター、あるいは治療家は、持っておられる情報が古いと考えていただいて結構です。
それぐらい最新の説というか、患者さん側から見たら当然の理屈なのです。
たとえば、私が担当している患者さんは、痛みの強い患者さんが多いため、そういった患者さんは天気予報の名人なのです。
気象予報士の方には失礼ですが、気象予報士の方たちより、はるかに天気予報がよく当たります。
そのようなことは、なぜ起きるのでしょうか。
翌日の天気についても、これから天気が下り坂のときは、やはり体が痛いということが起こります。
なぜ、そういったことが起きるかということは、実はこれは気圧と関係していると考えられています。
どういうことかと申しますと、例えば「ちょうちんあんこう」で考えてほしいのですが、ちょうちんあんこうというのは、海の中の非常に深いところ(深海)に生活しています。
このときには、水圧がかかりまして、ちょうちんあんこうの体は小さいのですが、それが例えば水圧が低いところに我々が釣り上げるとしましょう。
釣り上げた場合、もし急に海面から引き揚げてしまうと、おそらく急な水圧の変化で破裂してしまうでしょう。
つまり「ちょうちんあんこう理論」というのは、ちょうちんあんこうと同じように、我々が低気圧のところにいくと、体が少し膨張するということです。
普通の気圧ですと、1013ヘクトパスカル前後だと思いますが、その気圧よりも低い気圧、例えば960ヘクトパスカルといった気圧になってきますと、我々の体は、実は膨張するのです。
体が膨張したときに、神経やいろいろなものは一緒に膨張しようとするのですが、そのときに大きなストレスを感じて、痛みを感じるといった理屈があります。
そのため、やはり湿気が多いとき、あるいは気圧が変化するとき、だんだん気圧が下がっていくとき、こういったときには痛みが出やすいという特徴があります。
したがって、湿気が多い時、気圧が変化する時には、痛みが出やすいという特徴があります。