「患者よ、真実を知れ!! リウマチ・膠原病はすぐに手術したら大変だよ!」 |
「患者よ、真実を知れ!! すぐに手術したら大変だよ。 関節・膠原病リウマチはけっこう歩けるようになるから」 現在、日本では関節リウマチ・膠原病のため、年間5万人が人工関節などの手術を受けているそうです。(96年9月だけで5561件) 慶應義塾大学医学部の近藤講師によると 「日本のように院内感染の多い国で人工関節のオペを受けるのはリスクが高くかなりの勇気が必要である」 「鎮痛剤も対症療法のため、根本的に治療しない。薬以外の方法で痛みをやわらげることができるならできるだけ薬を使わないほうがいい」とされています。 このことを理解したうえで私、中村司と患者 ○藤さんさんとのやり取りを見ていただきたいと思います。 ★ 早朝、関節リウマチ患者 ○藤さん(女性 54歳)から 早速のSOSの電話です。 ★
患者 「センセぃぃ~ (T_T) 今日、足が動かなくて立てないし、歩けないんだけど。。
やっぱり病院行ったほうがいいんかなぁ?」 中村司 「うーん、足は痛いの? それとも動けないだけ?」 患者 「 わからない。。(T_T) とにかく足が動かないの。もう寝たきりになるんじゃないかと不安で、不安で。。」 中村司 「○藤さんの場合はそんなに心配しなくていいよ。 後で往診する予定だから少し待ってて。」 歩行障害がありながら、今まで少しは歩いていたリウマチ患者さんの場合、歩けない理由は2つあると思います。 1つは膝の関節の痛みや靭帯の緩みが原因で、バキッと音が鳴ると動きがスムーズになるものです。 ただし、これ↑は数が少ない。また、急に歩けなくなったりしません。 2つ目は、足全体(足裏・足背の内部)の細かい関節がこわばっているのです。ある朝、急に歩けなくなります。 圧倒的にこれが多いようです。 この場合、足全体(足裏・足背の内部)の小さい関節を両手で細かく動かしてあげるだけでアッという間に動けるようになります。 メチャ簡単です。 足ってすごく小さな骨や関節の集合体なんです。 リウマチの患者さんは足の指がとんでもなく変形していることが多いです。 たとえば中指が捻じ曲がって薬指の上に乗っかってしまっていたり。。 だから何もしなくてもすごく負担が大きいんですよね。考えてみると「あたりまえ」の理由なんです。 だから、、、こんなつまらない理由で「切る必要はまったくありません」ので安心してください。 5分の治療の後でスタスタと廊下を歩き回りますから。 さっき電話してきた○藤さんもそうでした。 それだけじゃなく、、 実はリウマチの場合、照明をON-OFFするヒモに手が届かない時があるんです。 肩が挙がらなくて。 こんなのも運動法でサッと解決することも多いです。 真下から45度程度しか上がらず、ヒモに届かなかったのが、肩は水平まで上がり、スムーズにヒモがつかめるようになった瞬間の証拠写真です。 【手が上がった証拠写真】 これはスゴイです。 あまりに本人が「うわぁぁ~。あがる、上がる」と大喜びしてたので記念写真を撮らせていただきました。 + + + 東洋医学はリウマチ・膠原病だって有効率は高いです!! + + + データ1 手足の冷えが解消 すぐに歩きやすくなった よく眠れるようになった (私の聴き取り調査) データ2 有効率は84.6~96.7% 914例にて (張仁氏) データ3 慢性関節リウマチ・膠原病患者への継続的な鍼治療は気候による関節の痛みを軽くできる可能性が強い。 (関西鍼灸短期大学の研究班) ところで私はいくつもの学会や研究に所属して、勉強や研究をしています。会費や旅費などで年間に100万円を超す出費です。 正直いってこの出費はつらいです(^。^;) 日本で最高レベルのドクターや有名な中国人の先生など偉い先生が講演します。 ところが私の専門であるリウマチ治療の専門セミナーに(勉強と偵察を兼ねて)出るとガッカリすることも多いです。 「なんじゃこりゃ。2万円損した。私が講演したほうがマシ。」 ということもあります。 なぜ、そこまで言うかというと・・・「この偉いセンセイ、初歩のことがわかってないんじゃないか?」と思うからです。 鍼灸など東洋医学でリウマチ治療しようとすると、まず驚くこと、頭を抱えてしまうことが起きるんです。 = = = = = = = = ★ リウマチ治療・膠原病でとっても困ること ★ = ↓ = = ↓ = = ↓ = = ↓ = とってもあるんですが。。 詳しくは次回へ続く = = = = = = = = と書いてしまったけど、、 次号がなかなか書けないので、要点のみ。 ( ̄○ ̄;)/ ハッキリ言います。「好転反応」に気をつけてください。 関節リウマチの治療を始めると、気をつけないと「好転反応」に悩まされます。私も最初、クレーム/苦情の嵐でした。頭を抱えます。 「好転反応」というのは「身体がダルくなった」「疲れて1日寝てた」などの症状。 今まで悪化してたのが、反転攻勢に転じて「治療効果が出る前兆」のこと。だから「好転反応が出たら赤飯を炊いてお祝いをしなさい」というくらい良い兆しなんです。 ところが、残念なことに「悪化した」「自分の身体に合わなかった」と誤解してしまう患者さんがすごく多いのです。 「身体がダルくなって寝込んだ」とか言われるとこっちも落ち込みます。ところが、偉い先生のアドバイスには「好転反応」の件はでてこないのです・・ 講師の先生が気づいていないのか、経験が浅いのか、好転反応が起きないほど上手いのか、「ヘタだから好転しない」のか原因はわかりません。 私の診る限り、「好転反応」が起きる確率は約50%です。だから避けられません。医療者は初回の治療の程度と説明にかなり気をつけるべきです。 幸い私の患者さんは信頼関係ができていたため、とりあえず脱落者はいませんでしたが、怖がって治療を中断してしまう患者さんも多いでしょう。 中断の「本当の原因」を教えてくれない患者さんもきっと多いはず。 とても残念なことです。 関節リウマチ・膠原病の場合、患者さんの未来のため、医療者の自信のためにも「好転反応」に気をつけましょう。 |