アトピーの治療法と原因

アトピー性皮膚炎の治療のポイントについてお話ししたいと思います。

東京のある市に住んでいる私の知人がアトピーになった時、医師から「空気の綺麗な所に行きなさい」と言われたそうです。
たしかに空気の綺麗な所は、水も綺麗でストレスもあまりかかりません。
このように、環境を良くする事は一つのポイントでもあることでしょう。

ただ、東京など都会に住んでおられる方が、北海道や沖縄に移住するという事は、あまり現実的ではありません。 また、北海道や沖縄に住んで、アトピー性皮膚炎が治っても、東京に帰ってくると、以前と同じ状態になると考えられます。
私は、東京のような都会に暮らしていても、アトピー性皮膚炎を「発症しなくなるような体の強さ」を身につけていただく事が大切だと考えています。
これは大雑把にいうと、東洋医学的な「体質の改善」ということにつながります。

アトピー性皮膚炎は少し複雑な過程をたどるため、短期的な目標、中長期的な目標、この２つを分けて考えたほうが良い病気だと思います。

拙著９レッスンでも詳述しましたが、わたくしのモットーとして「病気が良くなった人たちから学ぶ」というものがあります。
その視点で観察している範囲では、改善の目安は約２年前後が１つのラインだと思われます。
例えば、アトピー性皮膚炎が良くなられる方は、今まで１０年、２０年悩んでいたのにも関わらず、だいたい１年半から２年ぐらいでその悩みがなくなっています。

そして多くの方は、だれかに何か教えられたということではなくて、やはり自分自身でよく考えられて実践されていらっしゃいます。
つまり、症状が全く出なくなるということは、十分に可能な範囲なのです。

といっても、１年半というのは、今かゆみがあってつらい方にとっては、非常に長いということもいえると思います。
やはり短期的に、今日実行したら明日、その効果を実感したいという方が非常に多いです。
そのため、効果が１日～２日、あるいは1週間ぐらいで分からないと、なかなか信じられず努力をやめてしまうということがよくあります。

なので、できれば一週間以内で症状を楽にすることが理想的になるでしょう。
今までかきむしっていたかゆみを、かきむしらないでもすむような、弱いかゆみに変化させていくことが大切です。

たとえば経験上、即効性があると感じる方法の１つに、オートミール風呂があるので、おすすめしたいと思います。　
　　　　　　　　　　　　　　　　※オートミール風呂については・・・こちら

また汗をかいてかゆみが出ることも多いので、多くの方がやっているように水で流すこと、皮膚を冷やすことにくわえて、効率的な保湿によって、軽くなるかもしれません。
とくにオートミール風呂を出た後、洗い流さずに、軽く拭く程度で保湿につとめてみてください。

まず、今まで「１０」あったかゆみを、５や４、あるいは３に落とすことが出来れば、それらの方法が正しいということを信じる心が生まれ、生活を変えてくことが可能になるでしょう。

 

また長期的な体質改善の考え方として、「アトピーは、体内に貯まっている毒素を出し切ることが大切」とされています。
下痢や嘔吐、大量の発汗でわかるように、「徹底的な排泄」はつらさ、かゆみを伴うかもしれませんが、ゆっくりとでも「排泄重視」の方向に向かってほしいところです。
また代謝にも関係するので、とくに内臓や手足を冷やさず、積極的に温めることをおすすめしたいところです。

１年～２年経った辺りで、体質が変わることで、素晴らしい人生を目指す体制に向っていただければと思います。
あなたのつらいアトピーが一刻も早く、良くなることを私たちは祈っています。