犬ネコの下半身マヒに、動物病院で鍼灸治療を! 9日間の回復実録
ペットの犬やネコが下半身マヒになった場合、「動物病院で鍼灸治療を受けることが有効」だと知られるようになってきました。
ただ東京・神奈川など関東、大阪・京都など関西の大都市圏ですら、鍼やお灸で治療できる動物病院はあまり多くありません。そのため、非常に遠くからペットと飼い主が通院している状況です。
また下半身マヒとともに膀胱・直腸障害/排尿・排便の困難もかなり面倒なので、鍼灸ができる動物病院が増え、鍼灸が早期の治療法として採用されれば、すごくみんなが楽になると心底おもいます。
犬ネコの下半身麻痺を治すことももちろんですが、私ももともと鍼灸師の一人として、東洋医学はもっと広い病名に効果があるので、そういった治せる知識もぜひ広まってほしいと考えています。
もちろん、私自身は日本および世界に、東洋医学を広める立場にあるので、今回、より多くの獣医さんが鍼や灸をできるよう協力する決意をしました。
この下半身麻痺が治った実録では、
突然、うちの愛犬ミニチュアダックスフント/オス/5歳半(正式名称/ワンコ)が椎間板ヘルニアが原因?により、下半身マヒ、膀胱・直腸障害になったこと。
9日間の東洋医学の治療でほぼ回復させたこと、経過観察をリアルタイムの記録として残します。 ※ Facebookに投稿していたもの
初めての経験で、ネット検索で調べた椎間板ヘルニアなどのサイト情報も役に立ち、ありがたかったので、お礼のような感じです♪
多くのお犬さん、猫ちゃんたち、飼い主さんのお役に立ちますように!
結果から先にいうと、わたし中村司が毎日治療と介護をつづけ、9日間で普段の7割ほどまで回復しました。
(休日のうち短期で回復させるつもりで、東洋医学系の総力戦だった。12日で8割方の改善)
うちの愛犬ワンコは、初期の病状がひどく、「呼吸筋マヒから死に至る可能性」を指摘され、かなり重症でした。
重症を理由に獣医さんもさすがに希望を持てないものの、鍼など東洋医学/ツボでどこまで改善できるのか、すごく興味を持っていました。
(「できれば犬ネコにできる効果的な鍼/ツボを教えてほしい」と言われた。)
実は、私はかなり治す自信がありました。
昔も母親の愛犬ゴンちゃんが脳梗塞で死にかけた際、主に鍼で生き返らせ、歩けるようにした経験があったからです。
【疾患の病状】
日曜日/休日診療で診察をうけた
後ろ足の両足は全く動かず、運動神経、感覚神経も異常/ほぼ感覚無し。
おしっこ垂れ流し、ウンチ出ず、という深刻な状態。
(当初は逆に丸一日、おしっこが全く排泄できず、動物病院の獣医さんにお腹をもんでもらってやっと出た。)
動物病院にて生命の危機の可能性も告知。
7万円以上かかるMRIやCTスキャンで詳細を調べて、早期に手術することが勧められる、とのこと。
「手術はすぐできないので、今日でも紹介状を出します」、と毎回しつこいくらい言われていた、苦笑。
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2015年
5/3 日曜日
突然、愛犬ミニチュアダックス(正式名称/ワンコ)下半身マヒ、膀胱・直腸障害になる。
腰椎の椎間板ヘルニアか?
後ろ足が全く動かず、おしっこ、ウンチ一切出ず。
前日から元気がなく、置物のように、じっとしていた。
お昼 休日対応の動物病院に診察に行く。
夜間 20時間以上排尿しないため、緊急性を感じ、夜間にも再度通院。
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5/4 2日目、初めてのFacebook記事
ワンコ昨日から、下半身マヒでたいへんでした。
足の肉球が裏返ってしまい、前足でズルズル少ししか進めなくなったのです。
しかも、突然に。
結局、朝に続き、予約なしで夜も休日動物病院に行くことに。
応急の鍼はしたのですが、おしっこが丸一日全く出ず、ヤバイと感じたからです。
膀胱がパンパンなのを、獣医さんが導尿で抜いてくれました(120cc以上)。
前足まで尖足ぎみでおかしく、「ヘルニアを疑われるけれど、最悪のケースでは、頸椎の異常から呼吸筋マヒに至り、短期で亡くなることもある」と言われました。
まあ、たぶん、可能性はあるだろうと思いますが。
とにかく、できるのは最善を尽くすことなので、少なめの薬をもらって、今日は一日中つきっきりで、治療してました。
温熱、→背骨を徹底して温める
マナシール、
自在鍼、脊椎(頸椎、胸椎、腰椎、仙椎)への鍼、
みずぽっとの腸もみ、
顎関節ケア、
デト酵素、麻の実、ミネラルの摂取、
ひまし油をお腹に塗る
排便スムーズのため、亜麻仁オイル。
有害物の無害化のためのミネラルスプレー。
ひわさゆうじ先生夫妻にも協力いただき、総力戦でやってます。
心強く、ありがたいです。
後ろ足が、安定はしませんが、この1日半で少しマシになってきました。
ご飯もかなり食べるくらい、元気も戻ってきてます。
明日もまたがんばって、鍼治療などしてあげようと思います。
備考
前日夜間の病院院長のお腹モミモミおしっこ出しから丸1日おしっこ出ないので、私がお腹を圧迫する。
おしっこは出たものの、その後はダダ漏れに切り替わる。 乏尿→頻尿へ
出ないより、出る方が良い、と考える。
アニマルコミュニケーターさんがワンコと会話して、内容を教えてくれた。
「ただただ反省と後悔。パパから禁止されていたことをやってしまった。
(ダックスの禁断ジャンプか?)
約束を守れなかった。パパに心配かけてごめんなさい」
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5/5 3日目の記事
寝ていると、ワンコがピーピー鳴くので目が覚めた。
電気をつけると、一面水浸しのオネショ。
「おしっこは、お腹をもむ時だけ出る」と思い込みすぎてた。
基本的に、垂れ流しバージョンと思ったほうが良さそう。
お風呂で全身シャンプーし終わって、持ち上げたら、おしっこが勢いよく飛んだのは驚いたわ。
わざとでないけど、お腹を押してしまったのね。
洗濯機ガンガン回し中‼︎
いきなりの介護生活で、
世のお母さんたちのスゴさが分かった。
いままで生意気なこと言って、ごめんなさい。
※写真は、ホットパックで温めながら寝るワンコ。
おもらしされると困るので、ホットパックに、おしっこシートをかぶせてます。
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同日お昼の記事
オネショの後、シャンプーをしました♪
おしっこがつくのと、ドライヤー乾燥がきらいなので、毛を短くカット。
カットに1時間半もかかったけど、リラックスして切らせてくれて良かった♡
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5/7 4日目
4日間ウンチしていないので、休日あけの動物病院へ
言い出しにくかったが、院長先生に、ウンチのかき出しをお願いした。
肛門付近でつまっていた便を2つ引っ張り出し、注射器のようなシリンジでグリセリンを注入。
診察から帰宅した直後、大量の便が出た。
後ろ足が、ダランと後ろへ流れなくなったのが改善効果。
後ろ足のつま先が前へ向いて安定するようになった。
仲間に教えられ、波動調整器 QXにて、波動チェックと波動調整してもらう。
なんでも良さそうなものは取り入れる方針。面白かった♪
ワンコの名前、生年月日でチェック→波動調整できるとのこと。
【反応がでた項目】 腰痛がすごい。物欲(食べ物)、後悔、ビタミンB群の不足
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5/8 5日目の記事
ついにワンコの尻尾、ブンブン自由に動きました‼
尻尾が振れるかどうかは、神経マヒの改善の目安と、獣医さんも言ってました。
同日
秘密兵器として、黄色いシール/管理医療機器(30分で体温を0.6℃上げる)も登場させました。
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5/9 犬用のホメオパシーを投入。
ホメオパシーの水を作るには、350ccの水に5滴ほど垂らしてよく振って混ぜる。
何回も飲ませるのが大切らしい。
ホメオパシーでつくった水を「ホメオスパ水」と名付けてみた、ダジャレ。
光が見えない中でも、つまらないことを楽しく実行する必要がある。
ホメオパシーの扱い方は、感覚としてはアロマの精油みたいな感じのボトル。
グリセリンを綿棒につけて肛門に入れ、さらに人差し指でうんちかき出してみるが、でない。
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5/10 日曜日 8日目の記事
ワンコの背中、腰、お尻にブスブスと鍼をする。
下半身マヒになってから毎日で、前は自由に鍼をさせてくれてたのに、どんどん感覚が戻ってきて(感覚神経の回復)、最近は患部/ツボに触ると、キャインと言って噛みつかれる。
そのため、アヒル口の登場。
かわいそうだけど、これを口につけると、吠えない、噛めない。
逃げようとするけど、噛まれなくなっただけでも、安心して鍼ができる。
※ 病気になってから、全く外に出ていない、散歩していないことに気づいた。
散歩に連れて行き、初めて外でおしっこ出来た。
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5/11 9日目の記事
ワンコ、下半身マヒから9日目。
ついにその時が来た〜‼
散歩で、おしっこ、ウンチできるようになった!!!!!
フローリングはツルツルで無理だけど、ザラザラしたアスファルトの上なら、ヨタヨタと歩ける♪
備考/詳細
4日間ウンチしていない状態なので、午前中、ウンチかき出しにチャレンジ。
グリセリンをしみこませたフワフワ綿棒で、肛門の中をツンツンして少し回す。
4本入れたところで、1個ウンチを排泄した。
手袋をした人差し指を肛門に入れてみるが、あまり出そうな反応はない。
注射器のようなシリンジ(50cc/大きすぎるのを買ったのを反省)で、少量のグリセリンを肛門に注入。
宅内で排泄しないが、念のため散歩に連れ出したら、下痢便が大量に出た。
散歩の時にキチッと排尿、排便したけれど、散歩中だけでなく、宅内でも尿漏れした。
この日は、おむつがズレて、フローリングを4回汚す。
夕方~夜に4回、おならがすごく臭い。毒素の排泄につとめていると考えてみた。
5/12 10日目 外の散歩でウンチ2回 グリセリンなしの自力
5/13 11日目 外の散歩でウンチ1回 グリセリンなしの自力
外でおしっこするが、おむつシートの中でも排尿している。
左足の尖足が軽くなり、地面のゆるい傾斜なら下りるのと登れるようになった。
5/14 12日目
2時間おきに散歩につれていけば、おむつシートを汚さずに、おしっこはすべて外で排泄できるらしい。
ウンチは無し。
左足の尖足がさらに軽くなり、40度のかなりの傾斜でも登り下りできた。
5/15 13日目
朝の散歩でウンチした。
まだウンチが黄土色で、ゆるい傾向にある。(これは変化なし)
左足の尖足のため、アスファルトをこする音がするが、音は小さくなっている。
フローリングでは、まだきれいに歩けない。
5/16 14日目
夕方の散歩で、下半身マヒになる以前の普通のウンチを初めて出せた。
14日ぶりに、きちんとしたウンチです。
いままで、黄土色のゆるゆるウンチだったので、回復を裏付けるものだと思いました♪
最近はおしっこを漏らさなくなったので、ベッドで一緒に寝ることにした。
「治った」という確信ができた。あとの改善は徐々に、日にちクスリだと思う。
同日の記事
ワンコだいぶ快復しました。
下半身マヒはかなり良くなり、少しもたつく程度で、傾斜40度くらいの斜面も自分から上り下りするほどです。
ウンチも散歩でちゃんと出せます。
おしっこは2〜3時間おきに屋外に行かせると、おしっこシートを汚しませんし、夜中に漏らしたりもしません。
毎日、すこしだけ治療しますが、これ以降は、病犬でなく、普通の子としてあつかうようにします♪
5/17
朝の散歩で、普通のウンチを出せた。
6時間のお留守番だったものの、おしっこした形跡なし。
ちゃんと我慢できていたようだ。
散歩に連れていくと、2回つづけて、おしっこした。
5/18 ここしばらくの状況
おしっこ 100点
ウンチ 100点
全く心配ないので以前と同じく、ベットで一緒に寝ている。
歩行 アスファルトの上 80点 フローリングの上 70点(ツルツル滑る)
5/20
ひわさゆうじ先生の、待望の「どうぶつ整体」をしてもらった。
悪いところがあちこちあったらしい。
推定されること
腰椎捻挫(胸椎13番-腰椎1番)、頸椎捻挫、仙骨のゆがみ、
股関節脱臼、顎がずれて舌が片面しか動かないなど
トキソプラズマの影響?
触られるのをいやがっていたが、終わるとペロペロ舐めてくれる。
自信がついたのか、強い傾斜の坂道を迷いもせず、一目散に駆け下りていった!
蹴る時の後ろ足に力強さを感じ、静止時に、どっしりした雰囲気を感じた。
ひわさゆうじ先生のどうぶつ整体、さすがだわ♪
「もう治りましたよー」と言われた。
気がついたこと、大切と感じることがいくつかありました。
1.すこしでも動けたら、とにかく外へちょっと出してあげたい。
早めに外に連れ出さないと、排泄のリハビリができない。
人間様がウンチを待っていても、動物は家の中で排泄したくないのだ。(ワンコは特に)
せめてアスファルトの上、できれば土の上で排泄したがる。
外に出したことで、排尿と排便のコントロールができた。
「中より外。 アスファルトより土の上。 平面より斜面」で排泄したがる。
2.感覚神経と運動神経は連動しています。
つねって痛いという感覚神経の機能があれば、運動神経もそのうち動く。
獣医さんは足の肉球をつねって感覚の有無を調べていた。
私は鍼灸師として、ワンコの感覚が日々良くなっていくのを実感していた。
それは繊細で微妙だけれど、鍼を刺す時の嫌がり方でよくわかる。
昨日まで自由に刺させていたのに、今日は嫌がる、吠える、噛みつくなど・・・
よく観察していると見事に、毎日、1段階づつ、1歩づつ改善していくのを感じる。
周りからは、変化がないように見えても、私は改善の効果を実感していた。
3.時間は短くていいので、できるだけ毎日治療してあげたいところ。
治療は時間を区切ってやらないと、ダラダラになって生活に支障をきたす。
4.飼い主がペットにしてあげられることは、実はいろいろある。
鍼は皮ふから筋肉に刺す治療方法なので、たしかに専門家でないとハードルが高いだろう。
しかし獣医さんも正式に習ったわけではなく、個人の努力で習得したもの。
そう考えると飼い主ができる治療法も多々あることがわかるだろう。
犬ネコのツボ押しマッサージなどはその代表例だとおもう。
戦前・戦中まで日本人は家庭でお灸するのは当たり前だったし、私の担当患者さんは、私が治療しない日は、自分で自主的に、お灸の治療をしている。
5.フローリングは犬猫の足腰にすごく負担になる。
ツルツルすべって重心が安定しない。
ザラザラしたシートを床に敷きたい。
6.点数で量らない方がいい
このページでは、皆さんにわかりやすくするために「8割方改善した」といった表現をしているが、改善は一進一退の部分があり、昨日できたことが今日少しよくないかもしれないのは当然のこと。
水前寺清子調にいうと「三歩進んで二歩下がる」という言葉が当てはまると思う。
気長に、淡々とできることをやりつづけよう。
7.運動鍼/うんどうしんは効果が高い。
鍼の世界に「運動鍼/うんどうしん」という言葉がある。
針をしばらく抜かず、刺したまま、運動させる治療法で神経の伝達障害や筋肉の強い硬さを消す。
電気を流す電気鍼とあるいみ似ていて、強い刺激となる。
私がする運動鍼は置針/ちしんの究極であり、針の身体への接触時間を延ばすためにわざと放置するもので、刺したらそのまま放置。
「放置鍼」とでも呼ぶべき新しい鍼の方法ではないかとおもう。
深くは刺入しないけれど、10本打ったうち、24時間後も3本くらいは残っている。
床にポロポロ落ちた針を拾えば良い。
運動鍼そのものがメジャーでなく、鍼灸師は衛生面・時間効率で嫌がるが、私は筋肉の強い硬さをとるために多用してきた。
※小泉元首相が運動鍼で有名な鍼灸治療院に通院していた話は有名だ。
【毎日実践していたこと】
ホットパック、シエスタでの温熱 → 背骨を温める
ハワイアンマナシール、
自在鍼、脊椎への鍼、
みずぽっとの腸もみ、
顎関節ケア、
デト酵素、麻の実粉末、ミネラルの摂取、
排便スムーズのため、亜麻仁オイル。
有害性の無害化のためのミネラルスプレー。
犬用ホメオパシー・・後半から
【特記】
アニマルコミュニケーターさんによるワンコとの会話
波動調整器 QXにて、波動チェックと波動調整
【特に重視して、実践していた治療法】 1.2.3は欠かさず実行した
1.脊椎/腰椎・仙椎への鍼
2.脊椎、四肢のエネルギーを通し、治癒力を活性する、自在心セラピー
3.こだわりホットパック、シエスタでの温熱
4.みずぽっとの腸もみ(お腹をゆるめることで、ヘルニア部分を消滅させようとしていた)
5.ハワイアンマナシール、医療機器の温熱シール・・・近くに置いといただけ。
【毎食の心がけ】
デト酵素、麻の実粉末、ミネラルの摂取・・・神経の再生/腸から細菌・ウィルスを排出する意図
亜麻仁オイル・・・排便をスムーズにさせる。食べ物と混ぜないため、夜中にオイルと水のみ飲ませた。
薬剤/有害物の無害化のための高濃度なミネラルスプレー。(自作)
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