本当に受けたい治療。「家族を守る」という強い意思の有無
目の前の人を治す。
家族のピンチを救えるだけの知識・実力をもつ。
焦らず、期待せず、やるべきことを淡々とし続ける。
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今月、うちの犬(正式名称/ワンコ)が下半身マヒ、膀胱・直腸障害になるという、非常に貴重な経験をさせてもらいました。
後ろ足が全く動かず、おしっこ垂れ流し、ウンチ出ず、という深刻な状態でした。
動物病院にて生命の危機の可能性も告知されましたが、いろいろ突然のことで、当初はかなり驚きました。
肚をくくり、中村司が毎日治療と介護をつづけ、この9日間で通常に比べて7割以上、回復したと思います。(短期で回復させるつもりで、東洋医学系の総力戦だった)
応援いただいた方、貴重な情報を寄せてくれた方、本当にありがとうございます。
愛犬の介護と治療を通じて、幾つかの学びと心の洞察がありました。
異例だったこととして、ワンコの経過を獣医さんとFacebookの皆さんがリアルタイムで見ていたこと。(鍼で下半身麻痺を治す動物病院や動物用のホメオパシーなども教えていただいた。)
初期の病状がひどく、死に至る可能性を指摘されたこともあり、獣医さんも、鍼など東洋医学でどこまで改善できるのか、すごく興味を持っていました。(「できれば犬ネコにできる鍼を教えてほしい」と言われていた。)
もし愛犬、ワンコが改善しなければ、メンツが丸つぶれかもしれません。(いわゆるヤブ医者の判定)
医療者の立場としては公開せず、きっと隠しておくほうが良いのでしょう。
うまくいった時だけ結果として報告すればいい、という考え方もできます。
ただ中村にとって、メンツなどどうでもいいのです。
絶対に改善させるという強い意思があり、「治らないという選択肢」はなく、日本全国に実況中継する覚悟でした。
(もともと、オープンで隠しごとができないタイプ♪)
そういえば、ワンコを抱っこして道路に連れ出した時、足がふらつき地面に倒れてしまう近くで、白い柴犬が飼い主を散歩していました。
普通に歩く姿を見て「うらやましい」と正直感じました。「うちのワンコはいつになったら、あの柴犬のように普通に歩けるのかな」と思うと悲しかったものです。
他人様が「普通にしている」のを見るだけでも、つらい時があるものですね。
「難病も努力しだいで改善できる」と一貫して主張してきた中村司を批判する人の気持ちも分析できました。
「苦労しているのにうまくいかない、うまくいくなんて嘘だ、詐欺だ!」という医療者への反発、悲痛な想いがあるのでしょう。
難病は、もともと治癒率の低い病気とされます。そこで新たな道としての東洋医学・代替医療を提案することを、金儲けの嘘つきと断定する人もいるようです。
もちろん改善の見込みのない治療を無理に提案する人がいれば、それは、詐欺行為みたいなものですが。
本題に戻します。
中村司が求める医学の基準は「家族がもしもの時、総力戦ですぐに治すことができる」というレベルです。
人生で一貫しており、「どんな偉い先生にも、ここだけは負けていない」と自負があります。
そのためか、親戚は困った時は真っ先にわたしに相談してくる、という事実があり、それだけ信頼してもらえるのは本当にうれしいことです。(お金の相談以外)
皆さんは信じられないでしょうが、「家族を治せない、治そうとしない医療者がとても多い」という現実があります。
あるリウマチ専門医は実母のリウマチを治療したことがなく、他の専門医に丸投げしています。ご本人(お母さん)を治療している時に直接聞いたので、本当のことだと思います。
ある医師も専門外を理由として、実母の病気に関わろうとしていません。
これは批判ではなく、単に事実を伝えたにすぎません。
いろいろな事情・背景があるにせよ、祖母が苦しんだ病気を治そうと考えて治療の道を志した、お節介な中村にとっては、ありえないことです。
実話を元にした映画で、こんな話があるそうです。
自分の子どもがものすごく希少な難病であることがわかり、父親は世界中の文献をあたって自力で薬となる新しい食品を開発した、と。
母親が苦しんでいるのに無関心でいられる人は、おそらく患者さんにも、「仕事/職業/飯のタネ」として接します。本気で治そうとはしないでしょう。
「熱意と気迫が生まれないこと」を危惧します。
そのような医者にはかかりたくない、というのが私の個人的な感想です。
たとえば「難病請負人」が、目の前の家族を治せないなんて、悪いジョークですよね♪
「難病請負人」なんて名乗るのは、もともとアホかもしれません。
かなりの覚悟が求められ、リスクばかりが高いのです。汗。
成功だけでなく、失敗、敗北、悲しみ、無力感、いろんな過去のつらい想いがあります。
医療者がつらいのだから、患者さん自身とご家族は何十倍もつらかっただろうと推察します。
「苦労して国家資格を取得した。先生になった。立場が上がった。患者を飯のタネにする」、というのは、どうでしょうか。
よくある話ですが(苦笑)、人間としていかがかと思いますよね♪
そこまで極端でなくても、「仕事/職業/飯のタネ」として接している医療者は本当に多い、と個人的に感じています。
その「ひとごと精神」が社会人、職業人の冷静さだと思い込んでいる人も多いのでは。
せめて、両親の苦痛、わが子の不安を解消しようと立ち上がってほしい。
「自分の身に降りかかった火の粉」として受け止めることができれば、本気で解決に向かい、社会ももっと良くなると思います。
祖父の癌、自分のリウマチを解消した経験からも、
医療の基本は、
目の前の人を治す。
家族のピンチを救えるだけの知識・実力をもつ。
にあると中村司は信じています。
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