第30号 「3rd Life」
- 父 子2014.08.01
- 運動会 20132014.08.01
- ~旦那後記~2014.08.01
- → 「 3rd Life」 各号の紹介ページへ戻る
父 子
こうちゃんの視点は、他の6歳の子とは少し違うところがあります。
例えば車イスは通れるか? ママでも食べられるか? ママには出来るか? というように、いつも私基準の目線で物事を考えてくれます。
我が子ながらとても気転が利く優しい子です。(*^^)v
先日の十五夜では、キレイなお月様をベランダからカメラで撮って見せてくれました。
主人がお風呂の中でも聞こえる呼び出しブザーを設置してくれたときに、その呼出しスイッチを押しながら
「こうちゃんとパパには簡単でも、ママには硬くて押せないのと違う!?」
と言っているのを聞いて“こうちゃんもできる!”と感じました。
こうちゃんが身につけた、ママにできるか?を「気づける」感性は、けして机上の勉強では学べないものです。
ぜひ今の生活環境から、たくさんのことを吸収してもらいたいものです。
スーパー旦那さんの息子であるこうちゃんですが、順調にスーパーボーイへと成長しつつあるようです。
運動会 2013
10月10日、こうちゃんにとって保育園での運動会がありました。
いつもより30分早くヘルパーさんに来てもらい、張り切って応援に行って来ました。
保育園には事前に伝えていたので、車椅子用の観覧スペースを確保していただけました。
さらに、そこからこうちゃんが見やすいようにと、こうちゃんの立ち位置までも配慮して下さっており、存分に楽しむことができました。
今の保育園のクラス名はなかなか古風で、こうちゃんは年長の「りんどう組」です。
ひまわりやチューリップのように聞きなれた花ではなかったので、どんな花だったか思わずパソコンで確認しました。
他には「はこべ」「やまぶき」があります。
当日のりんどう組は、クラスみんなの名前が背中にプリントされたお揃いのTシャツを着て気合い点でした。
下のクラスの子どもたちを見ていると、こうちゃんもあんな頃があったと懐かしく思うと同時に、毎年違う場所で迎えている運動会を、ちゃんと楽しんでいるこうちゃんのたくましさを実感しました。
演目のダンスでは上手に縄跳びや馬跳びをしている姿に感動し、途中で見せる側転の演技に、家の中を移動するときにやたらと側転をしていた理由はこれか!と納得したり、
さらにはこうちゃんがアンカーを努めた親子リレーでは、見事なチームワークで先頭でゴールテープを切る姿に大喜びしたりと、いろんな角度から存分に楽しむことができました。
運動会の日が近づくと、ヘルパーさんや看護師さんたちが当日の天気の心配をしてくれ、運動会が終わると「お天気で良かったね」とみなさんに声をかけていただきました。
無事にできるようバックアップしてくださる方わりにたくさんいることを、とても嬉しく思い感謝しています。
余談ですが、観覧席へ向かう途中、車イスで園児たちの前を通り過ぎたとき「すげぇ~」という声が聞こえてきました。
子どもの目から見た素直な感想だったのでしょう。
最近外出をして気づいたのですが、いまや人の目がまったく気にならない自分がいます。
左マヒになった当初は、周りの視線が気になって目的の駅で下りられなかったこともしばしばだったのに・・・
私の肝が据わって厚かましくなってきたこともありますが、20年近い時の流れのなかで、物理的な面だけでなく、人の心にもバリアフリーが浸透し、
少しずつ暮らしやすい世の中になってきていることを肌で感じています。
外出のときのこうちゃんはテンションが最高潮で、車イスに寄り添いながらいろんなことを話してくれます。
一緒に出かけることが本当に嬉しそうで、その姿をみているだけで幸せな気持ちになれます。
外出を積み重ねて体力がついたら、 目指せフランス!
行くぞモニュメントバレー!って感じです(^_^)/
~旦那後期~
りえこ新聞も今回で無事30号を迎えることができました。
第1号が平成23年2月ですから、早くも2年8ヶ月が経過したことになります。
その間に大阪で2回の引越しを経て3回目の引越しで上京。
こうちゃんは大阪から東京の保育園へ転園し日常会話が関西弁から標準語に変化。
妻は気管切開の手術を行い呼吸器を使用することに。
私の父が亡くなり無人となった実家を処分。
そしてまきちゃんの結婚が決定。
なかなか激動ですが、まきちゃん本当におめでとうとございます (^ ^)/