腰部脊柱管狭窄症とは
腰部脊柱管狭窄症の自覚症状として、腰痛(腰からお尻にかけての痛み)、しびれ、歩行困難などがあげられます。
重症になった脊柱管狭窄症の場合、座ったり、立ったりすることすら苦痛となり、玄関前でうつ伏せのまま、起き上がれなくなる人もいるほどです。
ふくらはぎなど特に下肢(足)の後面において、痛みやしびれがあることが多く、かかと周囲、足裏にもしびれが起きて、歩行困難に追い込まれる方もいます。
この場合、間欠性跛行(かんけつせいはこう)と呼ばれる、特徴的な歩行障害が認められることが多く、この障害には痛みが強くなった時にしばらく休むと、また歩行を再開できるという特徴があります。
しかし、数十メートルおきに休憩が必要となると、ご本人とご家族の日常生活における利便性を、いちじるしく損なうことになるでしょう。
(足の裏にかまぼこ板が張り付いているような不快感に、悩んでいる人もいます。)
脊柱管狭窄症 最新治療の核心に迫る
脊柱管狭窄症の原因については、いくつかの説があります。
現在、多くの病院で、「痛いのは脊柱管が狭窄しているから」「脊柱管が狭くなっていて、神経が圧迫されていることが、痛みやしびれの直接的な原因だ」と説明されています。
しかし、「どこかの形が悪いから痛むという分析は、理論上の矛盾を含んでいる」と説明する医師もいて、マスコミでも発表されるようになってきました。もちろん、私たちは後者の説のほうを支持しています。
どんな矛盾かというと、レントゲンなどの検査結果では、骨や関節、管などが変形しているにもかかわらず、痛みが出ない人も大勢いる、という矛盾です。
つまり、痛みが出ている人と同じ変形が骨や関節、管などにあるからといって、必ずしも全員が痛みを感じるわけではないのです。
ところで、病院で脊柱管狭窄症と診断された方は通常、以下の2つの条件を満たしているはずです。
- 腰痛などの自覚症状が存在すること
- レントゲン・MRI等の検査結果によって、脊柱管の狭窄が見つかっていること
この2つの条件を満たしていると、脊柱管狭窄症と判断されるのですが、逆に言うと、「脊柱管の狭窄が見つかった場合であっても、腰痛などの自覚症状がなければ、それは脊柱管狭窄症ではない」と判断されるのです。
狭窄があっても痛まないケースや、狭窄があっても痛くなくなるケースがあるのなら、「脊柱管の狭窄が、痛みの直接の原因とはいえない」という結論が得られるのです。
症状と形状の間に、直接的な因果関係はない。それなら、つまり、
脊柱管狭窄症という病気は、存在しないのです。
脊柱管狭窄症という病名は、症状と形状の組み合わせに対して付けられた「名前」にすぎません。
にもかかわらず、私たちはあたかも「病名は実態をともなった、動かしがたい事実」のように考えてしまいます。
しかし実際には、痛みやしびれといった症状は、脊柱管の狭窄によって、必ずしももたらされるものではなかったのです。
急激に強い痛みもでやすいケースも多いですが、率直なところ、脊柱管狭窄症の原因・発症プロセス・治療法は、改善しやすい一般の腰痛とそれほど大きく変わらないと感じています。ぜひとも、希望をもっていただきたいです。
脊柱管狭窄症の痛み 本当の原因とは?
脊柱管狭窄症の原因の一つというか、大きな背景に、血流障害があります。
痛みが出る理由は、血流障害が起きると筋肉が硬直するからです。
つまり基本的には、筋肉が柔らかい状態を保っていれば、このような痛みはでません。
ただ、痛みについては、忘れてはならない大切なポイントがあります。
それは、「痛みは悪いものではない」ということです。体調が悪くなったときには改善のために、特に悪い部位へとたくさんの血液を流そうとする働きから、痛みが発生します。
新潟大学の安保徹(あぼとおる)教授が指摘したことにより、「プロスタグランジン」といわれるホルモンのような「発痛物質」が分泌されたときに、痛みが発生するといわれるようになりました。
「プロスタグランジン」は、体の回復や組織の修復のプロセスにおいて分泌される、非常に重要な物質であり、体が回復(治癒)しようとしていることをお知らせするために、「痛み」が出ていると考えることもできます。
どうか、「痛み」は必ずしも悪いものではない、ということを覚えておいてください。
誤解だらけ? 脊柱管狭窄症の真実
脊柱管狭窄症の治療法として、病院でよくすすめられているものの中に、「痛み止めの薬」があります。
また、「痛み止めの薬」を飲むことで、胃腸の働きが阻害されるため、あわせて胃薬も処方されます。
しかし、残念ながら、これらの薬によって脊柱管狭窄症そのものが良くなることは、ありません。
その理由は、「痛み止めの薬」が血液の流れを阻害するからです。
血液の流れを阻害することによって、痛みを一時的に止めるだけだからです。
「とりあえずは、今の痛みが少しでも楽になれば、それでいい」という、目先のことを優先させる考え方もあるかと思いますが、あいにく薬によって脊柱管狭窄症が治ったという人に、私は会ったことがありません。
長期的にみれば、薬を飲み続けた場合、いずれは効かなくなって、より強い薬が必要になる、という危険性がでてきます。
また、病院から手術をすすめられることも多いのですが、手術で長期的、完全に痛みが消えた人にも、私は会った記憶がありません。
手術によって形状を整えるだけでは、やはり無理があることを感じます。
それどころか、今までの痛みが変わらないだけではなく、「手術したら、他の所にまで痛みが出てきてしまった・・・」という切実な声さえ耳にします。
そこで私たちは、東洋医学・代替医療的アプローチから、血流を改善することを最優先にすすめた結果、今まで多くの脊柱管狭窄症の患者さんたちの痛みを、減らすことが出来ました。
薬で痛みが起きないように血流を阻害して感覚を麻痺させる方法や、手術で形状を変える方法ではなく、「血流を改善する方法」によって、痛みを起こす必要のない体をつくることができれば、ベストな方法ではないかと考えています。
この方向性を間違わなければ、あなたの未来についても、大きな希望をもつことができるでしょう。
あなたの痛みや不快な症状が、一日も早く解消されますように・・・!