脊柱管狭窄症の名医といわれる病院について
脊柱管狭窄症の名医といわれる病院や一覧・リストを探す方が多くいらっしゃると思います。
これは、とくに脊柱管狭窄症に対して手術をするのがうまい名医という部分で、その一覧・リストを探されているのかもしれません。
患者さんによくお聞きした話では、、、
手術を検討しながらも、するのかどうか迷う理由として、大きく3つ聞いています。
合計100万円を超える高額な治療費ももちろんですが、「本当に再発しないのか、余計に痛くならないか」という身体的なこと、また長期の入院という時間的負担も大きいので迷ってしまう、とのこと。
(「入院予定は2週間」といわれて、入院したら倍以上に長引くことは本当に多いものですし、安易な期間の延長は、病院側の不誠実ではないか、とも思います)
私は以前に、難病の専門病院、俗に名医といわれるところに勤めておりまして、患者さんが非常に期待をして来られるケースが多かったです。
ただ、非常に残念だったのは、病院・医師側はその期待になかなか添うことができない。
保険制度ではふつうの治療以外なかなかできないこともあり、「この人にはもう一歩、二歩踏み込んだ、あんな治療をしてあげたいのに」ということを残念に思っていました。
(もちろん、患者さん本人が強く信じることで、「ニセ薬なのに治せるようなプラセボ効果」が最大化されれば、普通の先生も「名医」に変化するかもしれません。これは最良の治療法ともいえます)
私自身が、介護が必要な患者の家族として長く生きてきた中で、ジレンマがありました。
患者さんの気持ちがつらいほど分かるんですけれども、病院側の姿勢というのは、通り一遍の、一般的治療しかできません。
名医といわれる病院の門を叩いても、じゃあ、何をしてくれるのかと。
その先生だったら確実に治せるのか、ということはほぼないですよね。
でも、皆さんは「あの院長は名医だと評判だから」と言って来られる。
これは職員としても、患者さんを治療する医療従事者としても非常につらいことでした。
やはり、医師・スタッフの努力だけでなく、患者さん本人の強い意志、気迫が必要であることを伝えたいところです。
ある程度信頼してまかせることは必要ですが、ご自身の一大事ですから、なんとなく知り合った先生に頼り切るのは避ける方が良いことはわかっていただけるのではないでしょうか。
繰り返しになりますが、徹底的に調べて、いろいろ悩んだ末に、「●●先生の手術を受ける」という重大な決断をしたなら、だれがなんといおうと、その先生を「自分にとっての名医」だと信じましょう。
患者さん本人が強く信じることでプラセボ効果が最大化されれば、「自分にとっての名医」になっていくでしょう。これは最良の治療法ともいえます。