病院の何科に行けばいい?
リウマチかな?と思われた場合、病院でどの受診先へいけばいいかですが、リウマチ科という科があります。 もし、リウマチ科が近くになければ、整形外科や内科でもリウマチを専門にみている病院もあります。
診察を上手に受けるには?
リウマチは、検査であらわれる検査だけでは別の病気と区別がつかない場合がありますので、患者さんのお話が診断の決め手になるケースもあります。
- いつからリウマチの症状を感じるのか?
- リウマチ?と感じたときは、どんな状況か?
- どこの関節に腫れや痛みがあるのか?
- 家族の方にはリウマチにかかった人がいるか?
- 今かかっている病気や以前の病歴
- いま、服用している薬について
などを聞かれます。
検査について
リウマチの検査には、主に血液検査と尿検査、関節液の検査、X線検査の4つがあります。
血液検査は、免疫を調べるために行います。
リウマチ反応という"リウマトイド因子"を検出する血液検査です。
では、リウマチ因子・赤沈・抗核抗体・白血球・赤血球の数値を判断基準とします。
リウマチ因子とは、体の成分に対してできる抗体のことを言います。
リウマチ因子が多いとリウマチだという事ではないですが、決め手にはなります。
抗核抗体とは、細胞の核の成分に対してできる抗体です。
自己免疫疾患にかかっていると、反応が現れます。
この検査が陽性と出たら、リウマチか他の免疫疾患かどうかの抗体の判定をします。
また、炎症の激しさの程度を調べるには、"炎症マーカー"という検査を行います。
普段よく使われる炎症マーカーは、赤沈・CRP・MMP-3の3つです。
"赤沈"または"血沈"は赤血球沈降速度の略で、血液を細いガラス管に入れて立て、赤血球が沈んでいくという速度を測ります。
血漿タンパクなどの変化があると、赤血球が沈む速度は速くなります。
"CRP"は炎症・組織障害・感染などが起きたときに現れます。
"MMP-3"は、関節リウマチのいろんな細胞で生み出され、軟骨の成分を分解する、タンパク分解する酵素です。関節の変型することにより、血液中の濃度が上がります。
尿検査
おしっこの検査では、成分や量を調べる事で、主に腎臓の働きが正常に働いているかどうかを調べます。
尿の検査だけでは、関節リウマチと決めることはできないですが、他の病気との区別をすることができます。
同時に、合併症や薬の副作用を調べます。
X線検査
X線検査では、変形している関節がよくわかります。
お医者さんが診断をする場合や、病気の具合をみるときでも、X線検査で判断します。
"関節のX線検査"では、初めはほとんど変化が見られないのが普通です。
しかし、患者さんが関節リウマチにかかっている場合、数年以内にはX線像上で骨の変型をみるといわれています。
また、関節リウマチのACR診断基準は以下のとおりです。
- 最少3関節帯以上の関節炎
- 朝のこわばり
- 対称性関節炎
- 手指関節の関節炎
- X線像上の骨が変化している
- リウマチ結節
- 血中のリウマトイド結節の因子が陽性
(7項目のうち4項目が当てはまればリウマチと判断されます)
関節液の検査
関節液の検査としては、注射である程度、関節液を抜いて成分を調べます。