「パーキンソン病だって怖くない」
パーキンソン病は、中脳にある黒質のドーパミン作動性ニューロンの変性が原因とされています。
1970年代に、上海中医薬大学が、頭部のツボに鍼をしてある程度の効果を上げました。
このため、多くの治療法ができ、症例がまとめられました。
日本でもパーキンソン病のマウスを使った鍼治療についての効果が発表されています。
もちろん、鍼灸治療はまだ完成されているとはいえないが、この方法は副作用がないという点で、非常に価値が高いといえます。
これらを総合して考えると、パーキンソン病は頭部の血流障害が大きな原因という意見に、十分な治療の可能性を感じるということですね。
水嶋丈雄医師は「大部分の患者で交感神経が優位であるため、活性酸素を減らすことが基本である」とおっしゃっています。
なので、副交感神経が優位となる治療を心がけることを目標とすると良いでしょう。
これは、血流の改善、自律神経の調整という鍼灸の特性で解決されるということです。
明治鍼灸大学の見解は、以下の通りです。
- 鍼灸治療によって震顫や筋固縮、痛みを軽減できる
- 薬物投与量を維持、時には減量できたりする
- 便秘や起立性低血圧、めまいや立ちくらみ、排尿障害を軽減する
中国の東洋医学のデータ
パーキンソン病のデータについて、お話しします。
上海中医薬大学、ここでのパーキンソン病の症状の改善度は、85.7パーセントであったと。
それから、中国の東洋医学のデータがあるんですね。
その人は、3つの方法のデータを提供しています。
第一の治療法で、96.6パーセント効果があったとされます。
それから第二の治療法は、80パーセント、第三の治療法が77パーセント。
つまり、頭皮の鍼が97パーセントぐらいの有効率があったということですね。
それから、脳卒中でも脳出血と脳梗塞があるんですけれども、だいたい94パーセント、97パーセント、88パーセント、98パーセント、こういう確率で、非常に効果があったということ。
それから、がんセンターのがんに対しても、附随する苦痛の軽減に大変有効である。
つまり、痛みが非常に楽になるということですね。
明治鍼灸大学の篠原助教授のデータでも、初期の患者では、がんの症状が軽減し効果が高いというふうにいわれています。